神奈川県公立高校入試(数学) 2026年の入試問題を分析!

神奈川県公立高校入試(数学) 2026年の入試問題を分析!

2月17日に神奈川県高校入試の学力検査が実施されました。例年通り、5科目各50分の試験が実施されました。この記事では数学の問題について、昨年度の問題と解き比べを行い、

  • 入試傾向の変化や難易度の変動
  • 各大問の分析

を感想とともにまとめました。実際の難易度変動についてはふたを開けてみないとわかりませんが、ご参考までにご覧ください。

神奈川県の入試傾向についてはこちらの記事にまとめてあります。

神奈川県公立高校入試 数学全体の所感

問題構成の変化

出題構成や問題数の変化はありませんでした。問題数が少なく、その分1問ごとの配点が大きい出題です。また難易度が高い問題ほど配点が大きく、最大で1問6点の問題もあります。難易度の高い問題は少し減ったものの、それでも2~3問はかなり厄介なので90点以上でも狙うのはかなり難しいです。

難易度の感想

全体としては易化したように感じます。2025年入試では正答率が1桁台の問題が3問ありましたが、空間図形の問題については少しずつ易化してきており、数学を主力とする受験生も高得点が狙いやすくなりました。とはいえ、2問間違えた時点で90点は割り込んでしまうので、得点の天井は依然として低いままです。

設問1つずつを見ても、難化した問題は無いように感じました。一方、易化した問題は散見されるので平均点は上昇するように思います。例年は難化・易化のバランスが取れているように思いましたが、今年はそのバランスがくずれ、平均点が大きく動くことも考えられます

各大問の分析

問1・問2 計算・小問集合 

昨年と変わらずの出題です。個人的に注目しているのは、2年前に問2が1問増設され、そのときに増えた立体の計量問題です。初年度は公式に代入するだけで答えが出せる問題にもかかわらず、正答率が50%と不意を突かれた問題となりました。3回目の出題ではさすがに耐性がつき、正答率が上がるように思いますが…

問3 単問

設問の構成は「平面図形の証明+α」「資料の活用」「図形の計量」「文章題」の4問でした。他の大問での難易度が少しずつ落ち着いているように感じる一方、問3の平面図形の問題(証明除く)はかなり過酷です。それでも今年は補助線が少なくて済むことから、少しは戦いやすくなったのかな?とは感じます。それでも正答率への影響は限定的だと思います。

問4 関数

こちらも出題形式・配点ともに変更なし。難易度もそこまで変わらないかと思いますが、(ウ)は比較的シンプルに解けるようになった印象です。それでもかなりの手間を要する問題なので、正答率に影響があるかは微妙なところです。

問5 確率

一部年度では(ア)(イ)で正答率が変わらなかった出題もありましたが、今年はしっかりと難易度の差別化が図られた出題でした。(イ)については難しいというよりは「面倒」という印象です。時間をかければ解けますが、果たして数学の出題スタイルでどれだけの人が確率に時間をさけるのだろうか…という点は疑問です。

問6 空間図形

個人的には「どうした?神奈川数学!」といった感想です。(イ)は昨年に引き続き計算過程はシンプルで、以前のような補助線・計算のオンパレードといった解法が無くなっています。昨年からこのような出題になっていますが、2025年入試での正答率はわずか3.6%。問2の立体問題と同じで、このスタイルに順応するのに一定期間かかるのか、はたまた「最後の設問」ということで時間が足りず解けていないのか…理由は様々考えられますが、得点源としては今後ねらい目なのではないかと思っています。

まとめ

各大問の難易度変動については

  • 問1:昨年並み
  • 問2:昨年並み(立体の問題の分、平均点が少し上昇?)
  • 問3:昨年より易化(ただし平均点への影響は小)
  • 問4:昨年より易化(ただし平均点への影響は小)
  • 問5:昨年並み
  • 問6:昨年より易化(ただし平均点への影響は小)

という印象です。全体として難化した問題は無く、各設問の難易度が少しずつおさえられてきているような印象を持ちました。この難易度セーブが正答率に影響するほどのものかは微妙なところですが、大きく正答率が動き、平均点が大幅に上昇することも考えられます。

例年、5科目の中で一、二を争う平均点の低さだった数学に、見直しの動きが出ているのかもしれない…と感じた出題でした。

参考資料

神奈川県HP:令和8年度 共通選抜 学力検査問題(数学)

広告