神奈川県には高校が公立・私立あわせて200校以上あります。県外の私立高校を考えるとさらに選択肢が広がります。
かえって「どの高校にしよう?」となってしまうかもしれません。高校選びの基準となるようなポイントを紹介します。
自分が何を重視して高校を決めるのか という『高校選びの軸』を決めることがこのSTEPの目標です。
神奈川県の高校受験の特徴と背景
学区制撤廃で選択肢が広がった
かつて神奈川県では、地域ごとに高校が割り当てられる「学区制」が導入されていました。しかし現在では県内全域で自由に高校を選べるようになりました。このため、横浜市内の生徒が湘南エリアの高校を受験する、といったケースも珍しくありません。人気校は遠方からも志願者が出るため、倍率はより高くなりやすいです。
公立・私立の併願パターンが多い
神奈川県の受験生は、公立高校を第1志望としながら、私立高校を併願校として受験するのが主流です。特に「併願優遇制度(内申基準を満たすと合格を保証)」を利用した受験戦略が広く使われています。

「ここがいい!」という私立があれば、第1志望を私立+私立(併願校)という受験スタイルもあります。
特色検査や学校独自選抜も
上位の公立高校では、「特色検査」と呼ばれる思考力型の記述問題が実施されます。私立高校では独自の選抜基準や「専願・併願」の実施状況などが学校ごとに異なります。はやめの情報収集がカギになります。
入試制度についてはは「Step1『入試を知る』」で説明しています。高校を考える前にまずは入試制度を押さえておきましょう。
高校選びで迷ったときの考え方
高校ごとに色々な強みがあります。その分、100%希望通りの高校!というのはなかなか無いものです。なので基本的には次のように考えると良いと思います。
STEP1:優先順位を決める
「偏差値」や「大学進学実績」だけで選ばず、このあと紹介する視点で3〜5つの項目に絞ると比較しやすくなります。

「自分が何を重視するのか」の優先順位を決めましょう。
STEP2:実際に見に行く
学校説明会・文化祭・体験授業・部活動見学などは、ネットやパンフレットでは分からない雰囲気を知る絶好の機会です。可能なら複数校比較をおすすめします。

受験学年になって複数校を見学するのは大変です。気になった高校は早めに見ておきましょう。
STEP3:信頼できる人に相談する
実際に高校へ足を運ぶことができない場合は
- 塾や学校の先生のアドバイス
- 実際にその高校に通っている先輩の声
- OB・OGの進路状況やリアルな口コミ
といった手段で情報を得るのが良いでしょう。特に公立・私立で迷っている場合は、併願のバランスや内申点の基準についての助言が大きなヒントになります。
STEP4:最終的には「直感」も大事
どんなに条件がそろっていても、「なんか合わないかも」と感じるなら再検討もありです。3年間を過ごす場所なので、「ワクワクするかどうか」という感覚も大切にしましょう。
高校選び|何を重視する?
公立?or私立?
公立・私立。どちらも長所・短所があります。自分がどちらが合うのか、比べてみよう!
費用面の比較記事はこちらです。
共学or別学?
ほとんどの高校は共学ですが、別学という選択肢もあります。
附属校が良い?
附属校であることの強み・デメリットもあります。
部活動
運動系・文化系ともに、実績のある部活や盛り上がりがある学校は学校生活が充実しやすいです。


残りの観点については(一部工事中ですが)高校紹介ページにまとめてあります。気になる高校は「Step3『高校を選ぶ』」ページから探してみてください。
受験難易度・進学実績
受験の難しさと大学への進学実績はだいたい比例します。自分の行きたい大学から逆算して高校を選ぶのもアリです。
通学時間・アクセス
3年間の通学を考えると長時間の通学は負担になります。電車1本で行けるか、乗り換えがあるかも重要です。
設備(ICT・図書館・冷暖房など)
特に近年ではICT環境(タブレット・Wi-Fi・電子黒板)が整っている学校が人気。食堂や購買の充実度もチェックポイント。
学校行事
体育祭・文化祭・修学旅行など、行事を重視する学校もあります。「思い出を作りたい」タイプには重要。
授業体制(補講・0時限・土曜授業など)
難関大学を目指す場合は、手厚い補講や進学講座の有無もチェック。特に私立は体制が整っていることが多いです。
校風・制服・校則
学校によっては髪型やスマホの持ち込みなどに制限がある場合も。体験入学や説明会で雰囲気を確かめましょう。


校風・制服・校則についてはなかなか伝えにくいです…
自分が何を重視するかを決めたらいよいよ高校を見ていきましょう!