今年も「全公立展」がパシフィコ横浜で開催されました。公立高校が一堂に会するイベントで、高校の情報収集や比較にはもってこいの機会です。
この記事では全公立展について
- イベントの内容
- 参加するときの準備や注意点
- 参加して感じたこと
をまとめました。今年参加しそびれた方にも、来年以降に参加を考えている方にも参考になればと思います。
全公立展 とは?
神奈川県主催の高校展示会です。全公立展の特徴はその名の通り「神奈川県内の公立高校が集結すること」です。高校ごとに紹介ブースが設けられ、高校の先生や現役高校生が高校の魅力を発信します。

活気がすごかったです!
高校生がパンフレットなどを配り、呼び込みをしているのでさながら文化祭のようでした。
展示内容については高校の特徴や部活動の実績紹介,制服の展示などが多かったです。専門学科を抱える高校のブースでは体験型の展示もありました。

生徒会作成の学校紹介動画などもありました。
最近の高校生のレベルはすごいなぁ…と痛感しました。
他の高校展示会についてはこちらの記事!
参加するときの準備・注意点
さて、にぎやかな全公立展ですが、参加に際して注意する点もいくつかあります。申し込みから当日まで、注意点や準備について時系列を追って確認していきます。
時間ごとの予約制
まずは参加申し込みですが、全公立展HPよりネットでの申込制となっています。また、申し込みは1時間ごとに区切られた枠のうち1枠のみ予約可能です。早い時間ほど人気が高く申し込み締切が速いです。


私は受付開始の2時間後に予約をしましたが、一番早い時間枠は締め切られていたと思います。早く申し込みたいところですが、アクセスが集中するため難しいところです。
1件の予約で参加は4人まで
1件の予約で参加できるのは4人までです。時間枠選択時に何人申し込むかのプルダウンがあるので、そこで参加人数を選択できます。
一人で何人まで予約できますか?チケットはどうやって分けるのですか?
ご本人を含め4人まで予約できます。未就学児は含みません。申し込みをされた方に4人分のpdfチケットが届きますので、メールそのものを転送、もしくはイベントレジスト会員画面の「マイチケット」から送信してください。
引用:全公立展HP「よくある質問」
チケットを準備する
予約時に登録したメールアドレス宛にチケットが届きます。当日はこのチケットの提示が必要になります。あらかじめ印刷をしておくか、スマートフォンなどでチケットを表示して受付で提示しましょう。


見る高校や質問内容を確認
チェックしたい高校をあらかじめピックアップしておきましょう。その際に(あまり無いとは思いますが…)10校以上高校を挙げると、回りきるのはかなりしんどいです。


話を聞いたりブースを見たりすると、少なくとも1校あたり10分はかかると思います。またかなりの人数が参加しており休憩スペースも無いため、長時間の滞在はかなり負担になると思います。
高校をピックアップしたら、会場のレイアウトを確認しておきましょう。地区ごとにまとまってブースが設置されています。


また、聞きたいことをしっかり整理しておきましょう。当日は高校の先生だけでなく、在籍生もブースにいる高校が多いです。先生からは「入試制度」「進学実績」などといったシステム面や実績といった情報を、在籍生からは「高校生活のようす」「行事・部活動」といった校風について聞いてみると良いと思います。
飲み物は必須!
チケットも用意し、いざ当日!しかし神奈川全県より公立高校が集まる一大イベント。入口はこんな感じです。


まあ…こうなりますよね。
今回は13時からの枠に参加しましたが、12:50ごろの状況がこのような感じです。大行列が建物の2階&ブース前のスペースまで続きます。このあと高校紹介ブースに入ったのは13:15ごろでした。
6月初旬ですが少し暑かったので水分は必須です。暑さ対策も必要に応じて準備しておきましょう。また、参加時間帯によってはお昼をこの行列で過ごす場合もあり得ます。簡単に食べられるものもあると良いかもしれませんね(おにぎりを食べている人を見かけました)。
高校紹介エリアから出ると再入場ができない


会場は高校紹介ブースがあるエリアと、協賛社PRコーナーがあります。この2つのエリア間にはゲートがありますが、そこを通ると高校紹介ブースには再入場できません。
全公立展に参加して感じたこと
さて、ここからは実際に参加してみて分かったこと、感じたことをまとめていこうと思います。数校ではありますが、さまざまな内申水準の高校にお話を聞きました。一人の実体験としてご参考までにどうぞ。
「文武両道」タイプが多い
今回さまざま高校にお話を伺って感じた共通点は、いわゆる「文武両道」や「勉強だけでなく行事も頑張る」というお話でした。もちろん進学実績に力を入れた授業体制がある上で、
- 「勉強だけでなく行事も楽しみたい生徒が多い」
- 「部活の参加率は80%以上」
- 「生徒主体で学校行事を運営するのが特色の1つ」
といったお話がかならず1度出てきました。「勉強一辺倒ではない」というのが公立高校の特徴の1つなのかもしれません。
文系・理系の偏りが無い
こちらも共通点の1つとして感じた点です。高校によっては「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」,「理数教育推進校」といった理系関連の指定があります。しかしこれらの指定高校でも、「理系の生徒に偏る」といったことはほとんどなく「少し多いかな?」くらいだそうです。
上位校ほど指定校推薦を活用しない
一方、違いとして感じた点は「指定校推薦の活用度合い」です。国公立大学や早慶上理といった上位私立への進学実績を多く出している高校ほど、進路指導は「一般入試がメイン」というお話でした。指定校推薦の活用度合いもかなり少ないです。


中には「早慶上理レベルの推薦枠でもお返しする場合がある」という話も出た高校がありました。あくまで指定校推薦は「行きたい大学・学部があれば使う」というスタンスです。
高校生がしっかりしている
ここからは参加した感想です。
まずは高校生がしっかりしていることに驚きました。明るく元気にパンフレットを配るだけでなく、質問にもはきはき答えてくださいました。変なおっさんが急に声をかけてごめんなさい…
高校生の時分であればこうはいくかな?とおもいました。それくらい今の高校生はレベルが高いと感じます。
先生も優しく対応してくれる
これは完全に自分の偏見ですが「展示会や説明会=高校の先生がどんと座って上から目線で質問に答える」というイメージでした。
まったくそんなことありませんでした。(先生方ごめんなさい…)
その分、高校の先生方も説明に大忙しなので、こちらから勇気をもって話しかけないと情報はなかなか得られません。しっかり対応してくださるので、積極的に話しかけてみましょう。
展示内容の充実
展示内容は高校HPの内容だけではありません。動画による高校紹介や生徒作成のパンフレットなど、会場でしか得られない情報,資料もあります。先生方も生徒のみなさんも、忙しい中このクオリティのものを出してくるのかと驚きました。
まとめ|全公立展は高校選びのキックオフに
全公立展は高校の魅力を伝えようと、先生・在校生がかなりの熱量をもって臨んでいる展示会です。全公立展の「魅せます。元気!」のコピーに偽りなしです。
そんな全公立展でも「高校の雰囲気」だけはおさえることができませんでした。やはり最終的には高校に一度足を運ぶのが理想であるのは間違いありません。しかし、その前段階で「この学校いいかも!」と感じる「志望校候補」選びに全公立展はうってつけであると感じました。
全公立展で高校への興味や志望校へのモチベーションにつながると、今後の入試に向けての動きが変わってくると思います。もし、来年以降に高校入試を控えている方は、ぜひ参加を検討されてみてはいかがでしょうか?
全公立展HPリンクはこちら