高校入試当日は、受験生にとって緊張の一日です。当日の流れや必要な持ち物、注意点を事前に把握しておくことで、落ち着いて試験に臨むことができます。この記事では、
- 公立・私立高校の入試当日のスケジュールや持ち物
- 不測の事態への対応方法
を中心に受験生と保護者の方が知っておきたい情報を詳しく解説します。安心して本番を迎えるための参考にしてください。
受験前日までにやっておくこと
受験票・筆記用具など 持ち物のチェック
入試で必要なものは…
受験票は出願サイトからダウンロードし、印刷が必要です。出願手続きが終わった段階で印刷しておきたいです。筆記用具も準備しましょう。使い慣れたものが良いでしょう。予備も1~2つあると安心です。シャープペンシルも替え芯だけでなく、本体があると良いでしょう。

試験中に芯をかえる時間がもったいない!
解答用紙への記入は、鉛筆またはシャープペンシルに限りますが、問題用紙にチェックするためのマーカー等は使用できます。(マークシート方式の解答にあたっては、HBまたはBの黒鉛筆が適しています。また、シャープペンシルを使用する場合は、芯の太さが0.5mm以上のものが適しています。)
神奈川県教育委員会「志願の手引き」
注意
神奈川県の公立高校入試では「定規」「コンパス」「分度器」の持ち込みは禁止されています。
上履きは高校によって必要かどうかが異なります。受験票に記載のQRコードか高校HPの受験生向けページで確認しましょう。

『志願の手引き』には書いてありませんが、腕時計があると安心かも。時計が見づらい会場だったときに役立ちます。
特色検査の日程の確認
特色検査を実施する高校を受験する場合は、その日程も確認が必要です。こちらも受験票に記載のQRコードから確認しましょう。
私立入試に必要な持ち物
公立入試と大きく変わりませんが高校によって違いがあります(昼食や上履きの要・不要など)。しっかり確認しておきましょう。持ち物の記載場所については募集要項,高校HPなどまちまちです。
試験会場までのアクセス確認
試験会場までの経路を事前に確認しましょう。可能であれば実際に訪れておくと安心です。当日は交通機関の遅延なども。余裕を持って出発しましょう。
前日の過ごし方
前日は早めに就寝し、十分な睡眠を確保しましょう。緊張しないために「音楽を聴く」「ストレッチをする」といったことが挙げられていますが、個人的にはできるだけ普段と行動をかえないことが良いように感じます。
神奈川県公立高校入試の当日のスケジュールと注意点
学力検査の実施について
当日に大雪などの非常事態によって試験の実施について変更がある場合も。
- テレビ神奈川(データ放送のdボタン⇒赤ボタン⇒県のお知らせ)
- 神奈川県HPのページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/oshirase/kensa.html)
に午前6時30分以降、変更の有無にかかわらずお知らせが配信されます。
神奈川県の公立高校入試の試験スケジュール


私立は高校や入試制度によってスケジュールが異なります。募集要項などで「集合時間」,「試験スケジュール」をしっかり確認しておきましょう。
服装や到着時間の目安、試験中の注意点
制服がある場合は制服を着るのが無難でしょう。ない場合は清潔感のある服装を心がけましょう。試験会場には、開始時間の30分前には到着するように家を出発すると良いと思います。あとは試験官の指示に従い、落ち着いて問題に取り組みましょう(「聞いてなかった!」が無いように!)。
試験会場での過ごし方(休憩・昼食・トイレ)
基本的には自分がリラックスできれば良いです (もちろん周囲に迷惑がかからないように!)。
その方法が「参考書を読む」なのか「少し立ち上がってストレッチをする」なのか「目を閉じて軽く寝る」なのかは人それぞれだと思います。
過去に検定などの試験を受けた経験がある人は、「その時どうしたらリラックスできたか」を思い出してみると良いかもしれません。
万が一の緊急事態に備える
遅刻しそうなときの連絡先と行動手順
交通機関の遅延などで遅刻しそうな場合は、速やかに受験校に連絡を入れ相談しましょう。また、遅延証明書を取得しておくと安心です。
忘れ物・体調不良・トラブル時の対処法
忘れ物に気づいた場合は、試験会場の係員に相談しましょう。体調不良の場合も、無理をせず、係員に申し出て指示を仰ぎましょう。

『ここに連絡すれば大丈夫!』という連絡先を控えておくと安心です。
保護者ができるサポートとは
(あまり考えたくはないですが…)「受験票を忘れた!」や「電車が遅れた!どうしよう…」という事態は起こり得ます。そのときに一番支えになるのは保護者の方だと思います。
一報を受けたときは驚くかもしれませんが、落ち着いて対応してあげられれば安心につながります。
まとめ
高校入試で緊張や不安を感じるのは当然です。その不安も事前準備で和らげることができます。受験票や持ち物の確認、試験会場までの経路確認はしっかりしておきましょう。「準備したから大丈夫!」と自分に言えることが安心につながります。
公立・私立それぞれで流れや注意点が違います。入試本番を落ち着いて迎えられるよう準備を進めましょう。
参考:神奈川県教育委員会「志願の手引き」